6月8日
ホテルのエレベータと温水供給システムに異常が!
なんということか、お湯が一滴もでないのです…部屋によっては水さえも出ない悲劇的な状況。どうやらボイラーが壊れたのだとか。
エレベータは2基あるのですが、片方は手動運転なのでなんとか無事。自分の部屋にあがるときにはスタッフが動かしてくれるのですが、下りは階段。結構だるいです…。
フロントのジョンに散々文句を言ってみたものの、彼が直すわけでもなく、早くから業者が入って一生懸命復旧に当たっていました。仕方なく水のシャワー。驚異的に冷たいんです。この状態は帰国するまで続くことになります…。
午前中からリチャードの家に再度お邪魔。
目的のひとつ、新しい「弓」を手に入れるため。前日7日にも少しだけ見せてもらったのですが、今度はもっとじっくり試奏。良い感じのものがあったので…。
試奏風景です。
リチャード所有の1800年代中期の楽器を、フレンチ・ボウで。
…この楽器は、もともとは文字通りバラバラの状態で購入したものを、リチャード自ら数年かけて使える状態にまで修復したのだそうな。
かなりのやり手だと思います。
彼はジャズ・プレーヤーですが、この楽器にはクラシック向けの弦が張ってありました。とてもいい感じ!
この弓の音は、とても優しくて温かい。…好みのサウンドです。
バランスも良いし、音の立ち上がりもなかなか。
…というわけでお買い上げ!
日本で買うと、安くても倍額以上はするらしいんです。そんな事を言われてイヤラシくも計算をしてしまいましたが…うわ、とても無理!
なんという幸運なんでしょうか…。
ついでにジャーマン・ボウも2本購入。
自分用と、日本で待つ生徒の為に…。
下の写真は、僕が買った弓達。
上がフレンチ、下がジャーマン。
これからよろしく!
…リチャードに感謝です。
夜は「Clybourn」(クライバーン)という駅からほど近い「Weeds」(ウィーズ)というバーで、セッションがあると聞いていたので訪ねてみたものの…。
酔っぱらったオジサンが2人しか店内におらず、音楽のかけらもなかったので、適当に街を歩いて引き上げました。…あのシャワーの待つホテルへ…(涙)
部屋で少しだけビールを飲みながら、弓をさわって物思いにふけっていました。
音楽のこと、そして自分のことを。
さあ翌9日は、ブルース・フェスティバルへ…!